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何故、LOVe(エルオーヴイイー)なんていうベタな名前にしたのか?

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2002年D★BLシザーケースカタログ

はじめて作った記念すべきシザーケースカタログ!

LOVeデザイナー須藤りか

デザイナーの須藤りかです。よろしくお願いします!



〜 幻の SIZOR CASE!? カタログ 〜
思えば初めてシザーケースカタログを作ったのが、2002年の夏。今、手元にそのカタログがあるんですが、正直ヒドイの一言。そもそも、“SCISSORS CASE” のつづりからして間違っているありさまで、思いっきり “SIZOR CASE” となっています。 “SIZOR” って一体何?造語??しかも赤字で(笑)。さらに、その上には、「WEB・i−mode・FAXでショッピングができるシザーケースカタログ」 などという、何とも痛々しいコピーを走らせております(笑)。

ただ、そんなイケてないカタログでも、多少は反応があったんでしょうね、引き続き2003年版も作っています。実は、私が参加しはじめたのもこの年からで・・・あっ!申し遅れました。わたくしLOVeのデザイナーをしている ”須藤りか“ です。このWEBサイトに出ているすべての商品のデザインを担当しています。
(その後、カタログは見違えるほど良くなりましたが、今現在はWEBオンリーでのサービス提供となっています。)

〜 デザイナーの出身校は、東京会計専門学校 〜
デザイナーなんていうと、クリエイティブ系みたいなイメージがありますが、私自身は全然そういうタイプじゃーありません。もちろんファッションは大好きだったし、デザインにもとっても興味がありました。何しろ、愛読書が 「装苑(およそ8年分の蔵書があります)」 だったくらいですから。

でも、自分にそういう仕事ができるとは思っていなかったし、自分の好きな進路に行きたいと、気軽に考えられるような恵まれた環境ではありませんでした。実際、商品のデザインをはじめた時の本業は “経理” だったし、出身校は、まるで畑違いの東京会計専門学校です。だから、何年かしてようやく “デザイナー” の名刺を作ってもらった時も、うれしいんだけど何か自分らしくない気がして、なかなか出せなかったりしましたね(^^;

〜 自分の力の無さを思い知った、その頃 〜
自分が考えデザインしたものが、実際の商品として次々と上がってくる。その頃は、まだシザーケースだけでなく、革製品全般を扱っていたので、ベルトやバッグなど様々なものをデザインしました。最初はとっても楽しかったです。特別何も考えることなく、自分が作りたいものを作っていましたから。

ただ、そんなんで仕事になるほど、甘いわけもなく…。すぐ目の前に壁がたちはだかりました。

そう!私のデザインした商品が売れないのです。しかも、ことごとく(泣)。最初は凹みましたが、よくよく考えてみれば当たり前のことですよね?ずっと事務の仕事しかしてこなかった素人が、いっちょ前にデザインなんかして、お客様に買ってもらおうだなんて。その時、つくづく自分の力の無さを思い知りました。それでも、デザインをする楽しさと、良い商品ができない悔しさとがないまぜになって、だんだん 「物をカタチにするという仕事」 に真剣に取り組むようになっていきました。

〜 はじめて味わう生みの苦しみ 〜
そして迎えた2005年。この年に作った新作6型が、自分にとって大きなターニングポイントになりました。 この新作を作った時の数ヶ月は、自分の人生の中で、最もアタマを使った期間だと断言できます(正直、白髪もだいぶ増えたような…汗)。それに、今まで味わったことのない、生みの苦しみも存分に味わいました。

でも、その甲斐あって、この年にデザインしたシザーケースは、今まで経験したことがないような、とても大きな反響をいただきました。大変だっただけに、本当にうれしかったし、ようやく戦力になれた気がして、安堵の気持ちも大きかったですね。

また、それ以外にも大きな変化がありました。今考えても大胆だと思いますが、それまで、メインであった ベルトや他の革製品 (ウォレット・ブレスレットなど) をぜ〜んぶ止めて、シザーケース1本に絞っていく という構想が決まったのです。シザーケースは私がメインで作っていたので、これは、「がんばらねば☆」 と固く心に誓ったのでありました。!

2005年D★BLシザーケースカタログ

このカタログが、今のベースを作っています。

ラストフレンズ第一話からの一コマ

ラストフレンズ第一話、アップで登場(笑)

ヘアメイク役の蒼あんなちゃんと蒼れいなちゃん

楽屋裏でパチッと記念撮影。かわいいですね♪

〜 テレビや映画から続々オファーが 〜
シザーケースを専門に扱うようになってから、テレビや映画などから続々とオファーがくるようになりました。
「ラストフレンズ」 の長澤まさみさん(藍田美知智役)着用のシザーケースをはじめ、「クロサワ映画」 では、ヘアメイク役の蒼あんなちゃんと蒼れいなちゃんに、昨年公開の映画 「ラブコメ」 では、主演の香里奈さんにもシザーケースを使っていただきました。2012年には、「今日、恋をはじめます」 の日比野つばき役の方に、着けていただく予定です(^^;

で、これらリースのほとんどが、監督さんや女優さんも交えてのセレクトだったという事実は、ちょっとだけ自慢できるかなぁと秘かに思っています。 何しろ、ヴィジュアルをとっても重視するTVや映画の重要な小道具に、数多くのシザーケースの中から選んでいただいたわけですから…。

〜 LOVeの誕生 〜
そして2011年、またもや大きなターニングポイントを迎えることになりました。
実は、今までメインでシザーケースを作ってくれていた海外協力工場が、諸々の事情で、今年の春頃から以降、生産をストップしてしまいました。もちろん事前に話は聞いていたし、「よりグレードの高いものを作りたい!」 という思いを、私自身強く持っていたので、今までも国内・海外を問わず色々な工場にサンプル作りをお願いしていました。そんな中で出会った一つが、浅草の老舗レザーファクトリーブランドの “annak” さんだったわけです。

当初はメイン工場の代わりをと思っていたんですが、海外生産と国内生産では、人件費、革素材、生産のしかたなどなど、何から何まで違ってきます。もちろん、価格も同じというわけにはいきません。なので、それまでのブランドとはまったく別に、新しく “LOVe(エルオーヴイイー)” というブランドを立ち上げたわけです。

〜 何故、LOVeなのか? 〜
新しく作ったブランドの名前は 「LOVe」 と書いて、「エルオーヴイイー」 と読みます。 「こりゃまたベタな…。」 と思われる方もいらっしゃるでしょうが、仕事を続けていくうちに、“あるもの” にだんだんこだわるようになってきました。

その“あるもの” とは、作り手の “こだわり” であったり、大げさに言えば “愛” であったり…。もちろん、安く作ることの重要性は、これからさらに広がっていくでしょうし、私自身その恩恵をたくさん味わっています。でも、シザーケースという商品は、通常1個しかもたないものだし、毎日使うもの。しかも、けっこう長いつきあいになるわけですよね。だったら、情熱のある美容師さんほど、“作り手のこだわりや愛情を感じる商品” に魅力を感じるのではないでしょうか。

デザインをしたての頃、商品がなかなか売れずに苦しんだという話をしました。最初が売れなかっただけに、シザーケースに特化してからだんだん売れるようになった時は本当にうれしかったし、原宿店をオープンしてからも多くの美容師さんから 「コレすごくカワイイ♪」,、「こんな可愛いシザーケース見たことない!」 などと言っていただきました。これには何より勇気づけられました。だからこそ、もっと良いものを提供したい、もっと期待に応えたい、そんな思いが日増しに強くなっていったのです。

実は、その頃からうっすらと新しいブランドの構想はありました。漠然とではありますが、デザインやテイスト以前に、なんかもっとベーシックな所にこだわったものにしたい。作り手の “愛情” が感じられるモノ作り をしたい。そんな風なことを、強く思うようになっていました。

LOVe秘蔵スケッチブックから、その1

LOVe秘蔵スケッチブック。すでに e は小文字

LOVe秘蔵スケッチブックから、その2

女の子のためのシザーケースブランドと。

LOVe秘蔵スケッチブックから、その3

まだ未発表新製品のラフスケッチ。発売は未定。

〜 とことんカワイイ物を作る! 〜
私の秘蔵ノートには、LOVeをどんなブランドにしていきたいか、という色々なメモが書かれています。
そこには、”ガンバってる女の子を応援したい!” と…。かわいいモノを身に着けすことで、毎日のサロンワークがちょっとでもイイ感じになったら素敵だなと思って、書いたものです。
また、“とことんカワイイ物を作る!” そして ”喜んでもらえるコトが、自分のうれしいコトになる” という言葉も…。これらもまたLOVeにとっては大事な言葉で、ことあるごとに読み返しています。 この2つは、私自身に向けた目標であり、生涯をかけたテーマでもあるんです。 このような思いを通して、新しいブランド名にLOVeと名付けたわけです。